2025年10月に生成AIパスポート試験を受験し、無事合格しました!
久しぶりの資格試験ということもあり、勉強の時間がとても楽しかったです。
ここ数年、AI関連のトピックは日々アップデートの連続で、マーケティング業務の中でも生成AIを使う機会がどんどん増えています。
そんななかで、「もう少し体系的にAIの基礎知識を整理し、理解しておきたい」と思い、今回受験を決めました。
そもそも「生成AIパスポート」とは?
生成AIパスポートは、AIに関する基礎知識と生成AIの活用リテラシーを学ぶための民間資格です。
ChatGPTをはじめとする生成AIを「使える」だけでなく、「どんな仕組みで動いているのか」「どんなリスクがあるのか」を理解することを目的としています。
試験は4択の選択問題形式で、内容はAIの基本概念、生成AIの仕組み、活用上の注意点などが中心。
4択形式であることもあり、正直、難易度はそれほど高くありません。AIに多少触れたことがある人なら、数時間〜数日程度の学習でも十分合格が狙えます。
引っ掛け問題のような紛らわしい問題もあまり出題されないので、普段からある程度生成AIを利用している方なら勉強なしで挑んでも、合格自体はできてしまう可能性があると思います。
生成AIパスポート受験のきっかけ
お仕事として関わっている複数の組織で、本腰を入れてAI活用を進める場面が増えてきたことがきっかけの一つです。
実際の業務では、
- プロンプトエンジニアリングを行って生成AIを活用したり
- バイブコーディング(Vibe Coding)でWebコンテンツを制作したり
- 業務自動化の仕組みをつくったり
- アート活動の中でAIを使う(例:Python×OpenCVでの作品制作)
といった、幅広い使い方をしています。
特に企業や組織としてAIを使う際には、リスク対策やAIの使い分けの意識が欠かせません。
「この場面では生成AIを使っていいのか?」「どんな情報を入力してはいけないのか?」といった判断を、個人の感覚ではなく体系的な知識に基づいて行いたいと感じていました。
そんな中で、「基礎の基礎から一度しっかり学び直したい」と思い、いくつかAI関連書籍を読んでいるうちにたどり着いたのが、この生成AIパスポート資格でした。
「生成AIパスポートは意味ない?」という声について
検索すると「生成AIパスポート 意味ない」というサジェストが出てくるほど、この資格には賛否があるようです。
確かに、
- 履歴書に書いて転職や昇進が有利になるとは限らない
- 生成AIを使った業務効率化の具体的なノウハウを学べるわけではない
- 試験自体が簡単なので“誰でも取れる”感がある
といった理由から、「資格としての価値は低い」と感じる人がいるのも分かります。
ただ、「AIの基礎を理解し、自分の言葉で説明できるようになる」ことを目指す人には、十分に意味があると感じました。
たとえば…
CNN、RNN、LSTM、GAN
エンジニアではない方で、こうした用語をスラスラと自分の言葉で説明できる人は意外と少ないのでは。
「4択問題に正解できるようになり、合格する」ことをゴールとせず、「AIに関する基礎知識を理解するためにこの資格のテキストを活用し、その成果確認として試験を受ける」のなら、ありかと思います。
こんな方にはおすすめ
- 生成AIの基礎をきちんと整理したい人
- ChatGPTなどを使っているけど、仕組みが曖昧なままの人
- チームや組織でAIリテラシーを底上げしたい人
特に企業で導入する場合は、グループ受験もおすすめです。
先に合格した人が他のメンバーにレクチャーしたり、社内勉強会を開いたりすることで、知識が実務につながりやすくなると思います。
久しぶりの資格勉強、やっぱり楽しい
実は私、これまでにも
- 日本茶検定1級/日本茶アドバイザー
- 江戸文化歴史検定2級
- 2級ビオトープ施工管理士
- 公園管理運営士
- SEO検定1級
- 色彩能力検定2級
など、いろいろ資格を取ってきました。
そのたびに「勉強するって楽しいな」と感じています。
性格的に、「何かの試験日が決まっていて勉強せざるを得ない状況」がとても落ち着くタイプです。
ただ、ここ1年ほどはAIの進化があまりに早く、実務ですぐに直接使えるスキルを学ぶことが最優先になりがちでした。
結果、「資格試験で広く学ぶ時間」がなかなか取れませんでした。(ちなみに、IPAの情報セキュリティマネジメント試験も受けたいとずっと思っています…!)
そういう意味で、今回は久しぶりに机に向かって体系的に勉強する楽しさを思い出した貴重な時間でした。
まとめ:意味があるかどうかは“目的次第”
生成AIパスポートは、就職活動、転職活動に直結するような資格ではないと思いますが、
- AIを理解して使いこなしたい
- チームでAIリテラシーを高めたい
- 生成AIをただのツールではなく「技術」として見たい
という人にとっては、有意義かと思います。
こういった民間資格の価値は「合格証」そのものではなく、学んだ時間を、自分の中でどう活かせるかで決まると思っています。
